食う寝るところに生きるとこ

推しを追いかけるのに忙しい人です

特撮も歴史もよう知らん審神者が「映画刀剣乱舞」を見てきた

審神者、または観賞済みの方向け。

私の現時点でのステータス
・ゲーム刀剣乱舞審神者5年生
・日本史は苦手
・刀は眺めるのが好きなだけで詳しくない
・アニメは花丸も活撃も見た
・ミュージカルはだいたい見た
・舞台は全部見た

「ここまできたなら実写映画も見るわ」

というわけで、ゲームをふわふわやりながら派生作品もふわふわ追っかけるタイプのぬるい審神者による感想。
考察が読みたい人は他の方の記事読むといいよ。

 

刀視点だからこそ描けた歴史のミステリー 

 

物が語る故、物語。

 

ストーリーとしては

 

有名な本能寺の変と、織田信長羽柴秀吉の話だ。
本能寺の変で死ぬはずだった織田信長が、時間遡行軍の歴史介入で生き延びちまったから「正しい歴史のために死んでもらおう」と刀剣男士たちが再度出陣するという流れ。
しかし実は、信長の真の死に場所は本能寺ではなかった。


みたいな。

面白かった。

審神者の贔屓目かもわからん。もちろんツッコミたい部分はあった(後述)。
世間の期待が靖子にゃんで爆上げされる中、彼女の特撮作品をよく知らない私は「ふ~ん。そうか」くらいだった。
私はあくまで「刀剣乱舞新作を銀幕で見られる」のが嬉しかった。
(花丸の映画はあれアニメ総集編やからな)
(ところで活撃まだですかね)

 

素直に面白かったよ。
感想として述べたいことを一旦書き出したのだが、ただのクソ気持ち悪いオタクの長い解説と化した為、消す。


私は歴史も刀の経歴も詳しくないふんわり審神者なので、信長が死場所の真実に気づき、三日月が秀吉の元にいたと明かし、薬研が思い出したシーンは
「やっっっっっっっべぇなこれ!!!!!」
と思った。歴史のミステリーじゃん。ストーリーが面白いってこういうことや、なんか久々の感覚だった。売店で買ったカルピスが水っぽくなってく時間だった。


2.5次元でも人気な俳優が、舞台に引き続き刀剣男士にキャスティングされてるわけだが、まぁもちろん顔面もいいんだが、刀剣男士としての振る舞いが良くて作品にのめりこめる。

特に三日月宗近(鈴木拡樹)はヤバイ。あの貫禄と儚さと危うさは、この本丸の三日月宗近だと強く感じた。
殺陣も身のこなしももう褒めちぎるとこいっぱいあるんだけど、見ていてこんなに胸にグサグサ刺さってくる三日月宗近が他にいるだろうか。
この三日月と靖子にゃんの脚本がま~たこれ殺傷能力上げてくるわけですよ。靖子にゃん脚本やべぇの分かった。身に染みた。刀剣乱舞でしか見てないけど。
理屈じゃないんだよ、感覚的にヤバイんだよ。もうヤバイしか言えないヤバイ。


以下、火の手迫る安土城にて、三日月宗近織田信長の会話。

 


三日月「信長公、歴史とは人。私とはその人を守りたい」

信長「わしも人ぞ」

三日月「はい、ですから守りまする。ここで散ったあなた様を」

 


あくまでも「魔王の死という歴史」を守る。
刀剣男士の使命として歴史を守るというより、自分が守りたい人に重点を置いているように聞こえる。

他の刀剣男士ではなく、三日月だからこそ強く活きる台詞だなと感じた。

 
他の刀剣男士も造型からしてやべぇのいっぱい揃ってました。説明すんの野暮だから興味ある人は映画を見てくれ。

 

山本耕史演じる織田信長八嶋智人演じる羽柴秀吉がガチなので、ほんとしっかりした絵になってる。山本信長の天下人感ほんとに良い。なのに(見た目だけは)若造の三日月に「ここで腹を切れ(意訳)」とか、「格好が悪うございますな」とか言われるんだ。
この立ち位置が格好悪いのは、威厳あり、魔王とも称された男という説得力のある織田信長でなければならない。
山本耕史は良いキャスティングだった。

 

八嶋秀吉なんか、天下が見えたという瞬間と、入浴シーン(!)での表情の変化が特に凄い。
信長の訃報から天下が見えた瞬間の変化、そして明らかな「わしは織田信長!!!」みたいな強さのオーラを全身でブチまけてる山本信長と対照的であるのがほんっまに良い。私の語彙は死んだ。
実は山本耕史が演技してるとこ見たことなかったし、八嶋智人も俳優としては初見だしトリビアの泉「はいメロンパン入れになってま~す」のイメージばっかりだったから、その辺も含めて新鮮な気持ちで見れた。サンキューキャスティング。


殺陣はインタビュー記事でも書かれている通り、個性が表れる戦い方で違いを見るのもまた楽しい。
私はまんばちゃん(※山姥切国広)の「居合い」の殺陣が好きです。
長谷部が「騎士」っていうのも良かったね。性癖に刺さるね。


三日月の話ばっか書いたけど私は長谷部が好きです。

 

三日月だけじゃなくて、それぞれの立ち回りも個性と言いますか、このキャラだからという感じで。ちょっとこれ書き始めると一人ずつの解説になって長くなるんで今回は省きますけど。

 

あと特撮特撮って言われてて、私は幼少期にしか特撮を履修してないからどんなもんなんだろって感じで見てたんですけど、冒頭の説明が上手かったなと。
私みたいなやつが刀剣乱舞の!!刀剣男士とは!!審神者とは!!時間s(ry」って説明すると、ウルトラマンならカラータイマーがピコピコしだしてもまだ喋るくらい時間を要する。しかし、映画ではpascoの超熟並みに余計なものを入れてない。もう初見さんに優しい。そうか説明こんくらいでいいんだって思った。

 

笑ったのは、何故か特撮を知らない私ですら見覚えがある謎の洞窟みたいなとこ。
刀剣乱舞で見るとは思わなかった。

 


良くない意味で気になった&謎ポイント


①ほねばみくん

体型なのかスタイルなのか分かりませんけどお腹引っ込めてくれーーー!!!
腹筋割るならばみの役作りの時点でやってくれーーー!!!
せめて河原のシーン服脱いでるならそのシーンだけでも腹引っ込めてくれーーー!!!

 

②長谷部のほっぺ

ちょっと見たくないもの見てしまった気がするので記憶を封印します

 

③新刀剣男士・倶利伽羅江登場

え、誰。

倶利伽羅江ってね、まず原作であるゲームに居ないんですよ。
一瞬衣装見た時「あれ?篭手切江と豊前江と同じ服だな?でもどちらでもないな?倶利伽羅江だっつったな?誰???」という混乱で脳味噌4割くらい持っていかれました。

あの……あのね、2.5次元って原作あってこそじゃない。
べつにオリジナルキャラが悪いとかじゃないねん。

刀剣男士として登場した上、ふっつーに他の8振りに馴染んで、ふっつーに本丸に迎え入れられてるのがね、

「どうしよ、知らん子がうちにおる」

みたいな気分で。(※うちではない)


だって、ゲーム実装発表とミュージカル初登場が同時だった千子村正と違って、この子ゲームにおけるビジュアルが無いんですよ。彼を演じた土屋神葉くんの姿でしか情報無いんですよ。

 

誰!?

 

無事に戦いを終えて刀の姿に戻るとかだったらまだ私の心は整理できたかもしれん。

あの子もしかして本丸に来たことで審神者に励起されて刀剣男士の姿を得たってこと?
ラスボスやっつけるのに一役買ってくれたのはいいんだけど、


あ、これもしかして後日ゲームで実装されます?


分からんけど……

 

 

とりあえず3回見た感想はこれくらい。
それぞれの行動やストーリーについてはもうちょっと考えてから、書けたら書こうと思います。


じゃ、今から4回目見てきます。