食う寝るところに生きるとこ

推しを追いかけるのに忙しい人です

ちょっとだけ推し絶ちをしたら元気になった話

昨年、「二次元オタクが推し俳優に出会い5年経過して落ち着いた話」という記事を書きました。

 

okome-oic777.hateblo.jp

 

読んでくださったフォロワーさんやフォロー外の方からも感想をいただき、似たような葛藤をしている人は他にもいるんだなと分かりました。

 

今回は完全に余談ですが、該当記事でこのように書いています。

2016年にはこれも落ち着いたんですが、2013~2015年はとにかく、推しが出ているものは全て見なければ、という謎の強迫観念がありました。
もちろん「見たい」という純粋な気持ちが一番で、その次にあったのが「好きなんだから見なければいけない」でした。

 

でもお金は有限だし、所得を増やすために仕事をするにしても体だって限界がある。
楽しむものに対して義務感を持ってはいけない。
義務感を抱くと疲れる。


これらの苦しみから「どうやって決別するかは意識しておらず、ある日ふと、やめようって思っただけです。」と書きました。

 

では、どうして「やめよう」って思うに至ったのか、振り返ってみました。

タイトルの通り、推し絶ちをしてました。

 

全部追う必要はない

 私はオタクです。とあるマンガを愛してやまないオタクでした。
オタクと一口で申しましてもいろいろ愛情の形はありますが、私は「一度好きになったら冷めにくい」タイプで、惚れたら年単位は当たり前です。

基本的には好きなものは追加されていく形で、その時の大本命に熱中し、魂と金を注ぎ、集められるものは集める、という感じです。

好きなマンガは原作は当然全巻所有、キャラクターブックに画集、派生の冊子はだいたい買ってしました。アニメは毎週録画して、行けそうなイベントなら西へ東へと新幹線に乗り、近場のイベントには当然駆けつけていました。


チェックできるものは全て

行けるなら全て

金が出せるなら全て


今まで二次元に使っていたその感覚を、東京に住む人間である推しにまで適用しているのだと気付いたのが2016年でした。


推しキャラのブロマイド全種類コンプリートしなければならない、愛ゆえに。
推しの出演舞台をコンプリートしなければならない、愛ゆえに。


これを同じ感覚で捉えていたのです。


推しキャラがアニメで動いてるこのシーンをよく観察しなくてはならない。
推しが出ている舞台でのこのシーンをよく観察しなければならない。


二次元のキャラはアニメで自宅のテレビで見られるけど、三次元の舞台役者は現地の劇場まで行かないと見られないじゃない(※円盤化はまた話が別だ)

 

三次元でこの世に生きてるんだから

舞台というなまものなんだから

己の眼でしかと見るべきだ

 

そんな風に考えていた私。こんなことは誰も言ってないのに、己が勝手にそう思い込んでいました。怖いね。他人に強要こそしませんでしたが、自分のオタク的行動としては極めて真っ当だと信じていました。

 

私はマンガも現在進行形で好きですし、他にも好きなゲームだってあったりします。友達もいるので、交際費というのもかかります。推しだけに金を注いでいるわけじゃないんです、一応。

 そりゃ無理が生じるよ。ほぼ毎月新幹線乗らなきゃだもん。チケット代グッズ代も万単位だもん。 

(※東京大阪の出演を主とする役者を応援しようと決めたのは自分なので、苦しみはしたものの後悔は一切していません)

全てを見るのは、金銭的にもそうですが日程のやりくりも必要です。

舞台の出演予定は何ヶ月も前に出るので殆どどうにかなるのですが、時期的に恒例となっている予定なんかはそれより先に決まっています。

 

最推しとは言え、他の趣味も楽しみたい。贅沢を言うようですが、そういうものなのです。

これは自分の気持ちの問題なので、取捨選択するのは自分です。自分で決めなければならないからこその葛藤があります。

東京に別の舞台を観に行く予定がある(チケット取った)前の週に、推し出演の東京公演が入ったり。 仕事が繁忙期で休みが取れるか分からず、チケットが取れなかったり(そして良席が無くなる)

 

あとは、まぁ他にもいろいろ有りました。私が1人でぐちゃぐちゃになってました。意味不明な闘争心(???)、もっと観なければという義務感。

「ここでこれを我慢すれば新幹線に乗って舞台に行ける」と交遊を後回しにして、舞台以外で友人と会う機会もどんどん減りました。

 

ある時、推しの劇団公演が終わって、次の客演が控えており、そのチケットを取るか悩んでいました。

他の予定との兼ね合い、お金。いつものシンキングタイム。

 

二次元への帰省

ところで、私は別の趣味として絵を描いています。絵は好きですが、仕事は全然絵と関係ありません。 美大にも専門学校にも行ってない上に努力不足霊長類なので、本当に下手の横好きでやっています。

 

一時期、「自分の絵はなんて価値がないゴミなんだ!」と猛烈に不貞腐れていました。悩んでばっかだな、何なんだ私は。

そんなささくれた自分に、液晶タブレットを買い与えたのです、

「液タブなんてしゅごいものを買ってしまったな!!!!」と1人で湧き立つ私。温度差でグッピーが死んでしまう。

単純生物は絵を描くのが突然楽しくなりました。

 

 

液タブは、チケットを取るかパソコンの前で悩む私の目の前に有ります。

そこで思いました。

 

「やめよう」

 

「推し摂取を一旦休んで、落ち着こう」 

「博物館や美術館にでも出掛けて、マンガや小説でも読んで過ごそう」 

「最近あまり会えてない友達と遊ぼう」 

「せっかく液タブなんて高価なもの買ったんだから、たくさん絵を描こう。でなきゃ宝の持ち腐れだ」

 

私は三次元から、元いた二次元の世界に帰りました。

 

マンガにアニメにゲーム、聖地巡礼にイベント参加。リア友や、好きなマンガが同じで知り合った友人たちと遊びました。隙あらば液タブで絵を描き、楽しかった気持ちを思い出しました。

最初こそ「推しが出てるのに以下略」とも思っていましたが、3ヶ月ほど経ったら何も感じなくなりました。

推しの本名とあだ名(数種)と出演作名で検索して推しがいる写真をネットの海から探し当てる行為も、この時にやめました。

 

それから数ヶ月後

推しの出演がありました。推し以外にも好きな役者さん、面白い脚本、素敵な舞台美術が揃う、行くしかない。

タイミングとしては 金銭的にちょっとアレでしたが、金を絞り出して行きました。

8ヶ月ぶり見た推しは、初っ端から鼻の形が綺麗でした(困惑の末の感想)

最後は、鋼の涙腺を持つ私ですら泣きそうでした。素晴らしいストーリーに推しの名演技が合わさったら、そりゃ仕方ない。いい作品だった。

 

面会の時間になりました。久しぶりに生推しの顔面を近くで見られるので緊張しました。サインが欲しくてパンフとマッキーペンを手に、しばらく劇場内をうろうろ。
初めて会った時よりは大丈夫ですが、なんでだろう、なかなか行けませんでした。それでも意を決して並び、パンフにマッキーペンを挟んで待ちました。


推し「おっ!」

あ、もうこの反応で尊い(推しに盲目2017開幕)

ワイ「どうもお久しぶりですサインください」
推し「久しぶりじゃな~い?最後来てたの結構前だよね」
ワイ「8ヶ月かなぁ~」
推し「そんなにか~!」

そんなにだったんだよ~自分で数えてちょっとびっくりしたね~(笑顔)

あまりに嬉しくてへらへらしながら(当社比)感想をお伝えしたんですが、もしかして過去最高に熱烈にしっかり感想を言ったんじゃないかと思います。
ブログではしっかり感想を書いていたり、観劇仲間との語らいでは喋ったりするけど、役者本人にあれだけ言ったのは他に無かった。

素晴らしい作品と、素晴らしい推しの感想はたくさんあった。私にしては珍しく、ポジティブな感想しかなかったんです。

 

だって、もうさ、推しの演技が、台詞の叫びが、表情が胸を打ってきて、ほんま泣きそうになってだな。

そういうシーンなんだけどさ、私感動のシーンでは絶対に感動しないとか変な頑固さがあるんだけど、ボディブロー食らったっていうか。


「ああああぁ~~~~推し~~~~~~くそ~~thank you~~!!!!!(SUKI)」

 

ってなりました(語彙力3/100点)


私のアホな感想にもうんうん頷いてくれるし返事してくれる推しマジ推し(ボキャ貧地獄)
思えば、最初の面会でも頭悪い感想しか言ってねぇのに、しっかり頷いて言葉のキャッチボールをしてくれたんでした。
 

推し「このまま夜も観るの?」

ワイ「や、帰ります。来て良かったです、ありがとうございました!」

推し「そっかぁ~。どうもありがとうね!」

 

いやもうほんと、素晴らしい演技まで見た上に、その笑顔が見られるなんて本当に、本当に贅沢の極み。

 

ありがとう

 

なお、喋るのが嬉しすぎて写真撮り忘れました。写真撮るのが恒例だったのに完全に忘れてました。それくらい感想に熱が入ってた。

 

私が出した結論

「義務感を抱くと疲れる」と気付くまで時間がかかりました。
ハマりたてだと自分が見たいという欲がどうしても強くて、自覚せずに無理してしまうもんですな。

でもよく考えれば、私(の稼ぎ)が追い付けてないほど、推しはコンスタントに舞台に出ていたということですよ。ファンとして嬉しいことです。冷静になった脳味噌で今更こうして言葉にしますけど。あの時のささくれ具合は本当に何だったんだ。

最初の内なんか特に、ほぼ全作追いかけるのに加えて、回数も重ねてガンガン観察しなければ、みたいなお前は何と戦っているんだ状態

 

「ある日ふと、やめようって思った」と書いてますが、あの時の私は他の好きなことに目を向けたんでした。
液晶タブレットなんて魅力的なものに出会ったもんだから、たまたま絵を描く方に意識が向いて、ちょっと冷静になる時期ができた。
回数減らそうっていう自分への提案も、冷静な自分が居なければできなかった。

観に行く回数減らしてしまっても、歯軋りしながら推しウォッチングしてる(ホラー)より、今の健やかメンタルでゲラゲラ笑って観られる方が圧倒的に楽しいです。

 

前に観劇感想用ブログなんか書いたりしてたんですが、その私のブログ、もう、貴様何様俺様って感じ凄くて。
読書感想文書けない人間が捻じれた感情引っ提げて超必死になって書いた結果がkonozamaっていうか。

感想文がkonozamaなのは今でも変わってないけど、観方はだいぶマイルドになったよ。ほんとだよ。

 

先日も推しの出演作を見てきました。
相変わらずの存在感。さす推し。観に行って良かった。余談ですが衣装が私の萌えツボをトリプルコンボで突いてきてアカンかった。
プレボに紙袋と手紙突っ込んで帰ってきました。

 

今回のお手紙、10分くらいの豪速で書けたんですよ。速くない?過去最速。 ちょっと前まで半日かかってたんだけど。

思ったことそのままズババババンババンバンバンって書いた。

フリクションで書いたので夏になったら酷暑で文字消えててくれないかなァっていう淡い期待はしています(ファンレターとは)

 

 

 

推しへ


また近いうちに舞台観に行くので頑張ってください。

 

しがないファンより

初めて若手俳優の写真集を買う話

三次元の人間に手を付けて(?)6年が過ぎました。

今ではすっかり2.5次元舞台に抵抗が無くなり、無情かつ非情に届く、チケットご用意できませんでしたメールに翻弄されております。なんとか1枚とかは取れてるからいいものの。

 

ところで私ですね、写真集というものを持ってないんですよ。

自分がリアルに汗水流しながらアスファルトに齧りついて撮った珠玉の写真で作った、推しのベストオブ最高フォトブックはあるんですけど。

 

そうです、出版社から出されてる方の写真集です。

推しはそういうの無いので、自前のフォトブックが燦然と輝いているわけです。すっげーいい写真いっぱい使って作ったんだぞ。びっくりするほどユートピアだよ。

 

話が逸れた。

 

2.5次元舞台って、顔面偏差値高い若手いっぱい出てるじゃないですか。

観に行ったり円盤で見たら、とりあえず出演者はチェックするので、だんだん名前を憶えてくるじゃないですか。

 

最近なかなか仕事がしんどいので、なんか新しくインスタントにメンタル治癒できそうなアイテムが欲しくなりまして。

(推しの写真は真面目に見てしまうので体力を使う(???))

なんかツイッターで、イケメン写真集チラチラ見てるとメンタルにイイって見かけたし。

 

とりあえず「顔がいいな」と思ってた人の写真集を買いました。

 

ほんとは色気のダムが決壊したような別の俳優さんの写真集が欲しかったんだけど、発売から時間も経ってるせいか金額跳ねあがってたので「ンヒョェ……」ってなった。

 

代わりにAmazon氏が紹介してくれたのはこちら

 

美術手帖 2016年4月号

美術手帖 2016年4月号

 

 

男の裸を紹介すりゃ満足するだろって思われてるような気がした

美術手帖はいい本だけども。

っていうか他にも肌色率高い男性の写真集いっぱい紹介された。俳優さんの名前でしか検索してないのに。

 

 

今回欲しいのは服着てる人の写真集なのでスルーします。

はい。第二候補の人の写真集を買いました。

 

 

はーい!思い立ってから買うまで一ヶ月かかりました~!

 

 

イケメンの写真集買うハードル高っか

 

 

中学生時代、ノーパン褐色ガールが表紙のマンガ(※全年齢向け)を健全マンガの間に挟んでレジに持って行ったことがあります。

このときに本屋で戸惑った10分より、今回ポチるまでのが長い。

 

そもそもだな、私写真集買ったこの人の出演作品、特定作品の以外見たことないのな。

2.5は原作知らないやつだとなんか抵抗あるし、そうでないやつは予定合わなくて流れちゃってるし。

 

「ファンと言い難いステータスの人間が所有していていいものなのか」

 

という素朴が疑問もあったわけです。

 

 

しかしもう考えるのが面倒くせぇ!!癒しを寄越せ!!(ポチー

 

 

アニメイト行ったら、昨今は若手俳優や声優さんの写真集がいっぱい置かれてるのに気づいたよ。

しかし写真集のタイトルって面白いね。よう考えるなってどれ見ても感心する。

 

 

そんなこんなで明日届くようです。どうなる明日の私。

 

 

特撮も歴史もよう知らん審神者が「映画刀剣乱舞」を見てきた

審神者、または観賞済みの方向け。

私の現時点でのステータス
・ゲーム刀剣乱舞審神者5年生
・日本史は苦手
・刀は眺めるのが好きなだけで詳しくない
・アニメは花丸も活撃も見た
・ミュージカルはだいたい見た
・舞台は全部見た

「ここまできたなら実写映画も見るわ」

というわけで、ゲームをふわふわやりながら派生作品もふわふわ追っかけるタイプのぬるい審神者による感想。
考察が読みたい人は他の方の記事読むといいよ。

 

刀視点だからこそ描けた歴史のミステリー 

 

物が語る故、物語。

 

ストーリーとしては

 

有名な本能寺の変と、織田信長羽柴秀吉の話だ。
本能寺の変で死ぬはずだった織田信長が、時間遡行軍の歴史介入で生き延びちまったから「正しい歴史のために死んでもらおう」と刀剣男士たちが再度出陣するという流れ。
しかし実は、信長の真の死に場所は本能寺ではなかった。


みたいな。

面白かった。

審神者の贔屓目かもわからん。もちろんツッコミたい部分はあった(後述)。
世間の期待が靖子にゃんで爆上げされる中、彼女の特撮作品をよく知らない私は「ふ~ん。そうか」くらいだった。
私はあくまで「刀剣乱舞新作を銀幕で見られる」のが嬉しかった。
(花丸の映画はあれアニメ総集編やからな)
(ところで活撃まだですかね)

 

素直に面白かったよ。
感想として述べたいことを一旦書き出したのだが、ただのクソ気持ち悪いオタクの長い解説と化した為、消す。


私は歴史も刀の経歴も詳しくないふんわり審神者なので、信長が死場所の真実に気づき、三日月が秀吉の元にいたと明かし、薬研が思い出したシーンは
「やっっっっっっっべぇなこれ!!!!!」
と思った。歴史のミステリーじゃん。ストーリーが面白いってこういうことや、なんか久々の感覚だった。売店で買ったカルピスが水っぽくなってく時間だった。


2.5次元でも人気な俳優が、舞台に引き続き刀剣男士にキャスティングされてるわけだが、まぁもちろん顔面もいいんだが、刀剣男士としての振る舞いが良くて作品にのめりこめる。

特に三日月宗近(鈴木拡樹)はヤバイ。あの貫禄と儚さと危うさは、この本丸の三日月宗近だと強く感じた。
殺陣も身のこなしももう褒めちぎるとこいっぱいあるんだけど、見ていてこんなに胸にグサグサ刺さってくる三日月宗近が他にいるだろうか。
この三日月と靖子にゃんの脚本がま~たこれ殺傷能力上げてくるわけですよ。靖子にゃん脚本やべぇの分かった。身に染みた。刀剣乱舞でしか見てないけど。
理屈じゃないんだよ、感覚的にヤバイんだよ。もうヤバイしか言えないヤバイ。


以下、火の手迫る安土城にて、三日月宗近織田信長の会話。

 


三日月「信長公、歴史とは人。私とはその人を守りたい」

信長「わしも人ぞ」

三日月「はい、ですから守りまする。ここで散ったあなた様を」

 


あくまでも「魔王の死という歴史」を守る。
刀剣男士の使命として歴史を守るというより、自分が守りたい人に重点を置いているように聞こえる。

他の刀剣男士ではなく、三日月だからこそ強く活きる台詞だなと感じた。

 
他の刀剣男士も造型からしてやべぇのいっぱい揃ってました。説明すんの野暮だから興味ある人は映画を見てくれ。

 

山本耕史演じる織田信長八嶋智人演じる羽柴秀吉がガチなので、ほんとしっかりした絵になってる。山本信長の天下人感ほんとに良い。なのに(見た目だけは)若造の三日月に「ここで腹を切れ(意訳)」とか、「格好が悪うございますな」とか言われるんだ。
この立ち位置が格好悪いのは、威厳あり、魔王とも称された男という説得力のある織田信長でなければならない。
山本耕史は良いキャスティングだった。

 

八嶋秀吉なんか、天下が見えたという瞬間と、入浴シーン(!)での表情の変化が特に凄い。
信長の訃報から天下が見えた瞬間の変化、そして明らかな「わしは織田信長!!!」みたいな強さのオーラを全身でブチまけてる山本信長と対照的であるのがほんっまに良い。私の語彙は死んだ。
実は山本耕史が演技してるとこ見たことなかったし、八嶋智人も俳優としては初見だしトリビアの泉「はいメロンパン入れになってま~す」のイメージばっかりだったから、その辺も含めて新鮮な気持ちで見れた。サンキューキャスティング。


殺陣はインタビュー記事でも書かれている通り、個性が表れる戦い方で違いを見るのもまた楽しい。
私はまんばちゃん(※山姥切国広)の「居合い」の殺陣が好きです。
長谷部が「騎士」っていうのも良かったね。性癖に刺さるね。


三日月の話ばっか書いたけど私は長谷部が好きです。

 

三日月だけじゃなくて、それぞれの立ち回りも個性と言いますか、このキャラだからという感じで。ちょっとこれ書き始めると一人ずつの解説になって長くなるんで今回は省きますけど。

 

あと特撮特撮って言われてて、私は幼少期にしか特撮を履修してないからどんなもんなんだろって感じで見てたんですけど、冒頭の説明が上手かったなと。
私みたいなやつが刀剣乱舞の!!刀剣男士とは!!審神者とは!!時間s(ry」って説明すると、ウルトラマンならカラータイマーがピコピコしだしてもまだ喋るくらい時間を要する。しかし、映画ではpascoの超熟並みに余計なものを入れてない。もう初見さんに優しい。そうか説明こんくらいでいいんだって思った。

 

笑ったのは、何故か特撮を知らない私ですら見覚えがある謎の洞窟みたいなとこ。
刀剣乱舞で見るとは思わなかった。

 


良くない意味で気になった&謎ポイント


①ほねばみくん

体型なのかスタイルなのか分かりませんけどお腹引っ込めてくれーーー!!!
腹筋割るならばみの役作りの時点でやってくれーーー!!!
せめて河原のシーン服脱いでるならそのシーンだけでも腹引っ込めてくれーーー!!!

 

②長谷部のほっぺ

ちょっと見たくないもの見てしまった気がするので記憶を封印します

 

③新刀剣男士・倶利伽羅江登場

え、誰。

倶利伽羅江ってね、まず原作であるゲームに居ないんですよ。
一瞬衣装見た時「あれ?篭手切江と豊前江と同じ服だな?でもどちらでもないな?倶利伽羅江だっつったな?誰???」という混乱で脳味噌4割くらい持っていかれました。

あの……あのね、2.5次元って原作あってこそじゃない。
べつにオリジナルキャラが悪いとかじゃないねん。

刀剣男士として登場した上、ふっつーに他の8振りに馴染んで、ふっつーに本丸に迎え入れられてるのがね、

「どうしよ、知らん子がうちにおる」

みたいな気分で。(※うちではない)


だって、ゲーム実装発表とミュージカル初登場が同時だった千子村正と違って、この子ゲームにおけるビジュアルが無いんですよ。彼を演じた土屋神葉くんの姿でしか情報無いんですよ。

 

誰!?

 

無事に戦いを終えて刀の姿に戻るとかだったらまだ私の心は整理できたかもしれん。

あの子もしかして本丸に来たことで審神者に励起されて刀剣男士の姿を得たってこと?
ラスボスやっつけるのに一役買ってくれたのはいいんだけど、


あ、これもしかして後日ゲームで実装されます?


分からんけど……

 

 

とりあえず3回見た感想はこれくらい。
それぞれの行動やストーリーについてはもうちょっと考えてから、書けたら書こうと思います。


じゃ、今から4回目見てきます。

 

 

自分にとっての「楽しい作品」ってやつについて考えてみた

ハァイ私です。

近年は休日も自宅で死骸と化しているので、観劇も間隔が空いているという寂しい感じのため、舞台感想というのもなかなか書けないので、個人的な考え方について書いてみます。

いやだって他に書くこと無いねん。

 


今回は、「自分が楽しめる作品とは何か」について考えてみました。

先に断りを入れておきますが、このブログで綴るのは私個人の考えを文章化し、明記したものです。
全ての観劇ファン、劇団ファン、役者ファンなどの思考を代表して書いたものではありません。

現時点でこのブログを読んでくださる方がどの層かよくわかりませんが、まぁ多分お芝居とかそういうものを見てる方だろうなという前提で。

 

結論から言うと

①推しが輝いている

②単純に好みの要素があるかどうか

 

この2つがポイントでした。

 

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【舞台感想】ENG「山茶花」(ネタバレ含)

6/9の13時回、東京池袋シアターグリーンにて観てきました!
感想ですが思ったことそのまんま書きます!

私は「しっかり考察するぞ!」とか意気込んで観てないので、記憶違いなところがあったらすみません。

 

ネタバレすっから読みたくない人は読んじゃダメですよ!

ダメ出しも書きますからね!

 

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スマホの電源を切り忘れたことがある私の話

「上演中は、携帯電話やスマートフォン、音の出る電子機器は、周りの方のご迷惑にならないよう、電源を…」


映画だけではなく、舞台やミュージカルなどを観に行けば、ほぼ確実に聴くアナウンス。


あなたはスマホや携帯電話の電源を切らずに、お芝居を観ていたことがありますか?


私はあります。

 

車と観劇は慣れた頃が一番恐ろしい

2015年、某日。
推しの出演舞台を観に行くため、私は大阪へ向かいました。
推しが同じの観劇仲間と「久しぶりだね」なんて言葉を交わし、お手洗いも物販も済ませて着席。
あとはツイッターを観ながら開演時間まで待っていました。

時計を見ると残り5分といったところ。
私はここでスマホの電源を落としました。

そしてお決まりのアナウンス。

 

「さっきスマホはちゃんと切ったもんね。ばっちりだよ。ふんふふんふん」

 

推しに出会う前、初めての観劇をした2010年から守ってきた、いつもの動作です。
ポケットに入れる前に電源ボタンを押して確認もした。

と思ったところで、友人に連絡しなければならなかったことを思い出す。
焦って電源をつける。フリック入力で素早く返信して画面を閉じる。
ツイ廃には慣れたもんです。

場内にかかっていたBGMが大きくなる。
照明も落とされ、いよいよ開演。

そりゃあもう楽しみでした。
何度も見てきた素敵な役者がいる、脚本も面白い内容を書かれる方によるもの。
90%くらいは楽しめる確信のある舞台でした。


照明で舞台上が照らされると、物語は始まりました。
早いうちからから笑いが起きる。


いやぁ、これは絶対面白いやつだな。なんてったってもう面白いんだから…………

 


あれ?

 

 

スマホの電源切ったか?

 


アナウンスの後に友人に返信し、その後に電源を切る動作をした覚えがありません。

 


ちょっと待てよ、今日土曜日だな。
変な時間にアラームセットしてなかった?

サイレントマナーにはしてあるけど、このアラーム鳴らない?


鳴るよね?毎朝私これで起きてるもんな?

 

うっっっそやろ待ってえっえっ

 

過去の過ち

豪速で記憶を遡ることX年前。その日は高校の部活動で大会に出場してました。
部活動と言っても文化部でして、他所の高校に県内の参加者が大集合し、配布された問題集をひたすら解くというテスト形式です。
まるで定期考査のような雰囲気の中で、静かな教室にはストイックな筆記具の音だけが響いt


テ----レ-----レ---レ-----♫


どこからともなく音楽が流れてきた。


ア-イドンケ-ァニィシィンどうでもいいって顔しながらずーーーーーっと♬


宇多田ヒカルの「Keep Tryin'」だ。

youtu.be

 

どこかで流してるんだろうか。
それにしたって、こんなところまで聴こえてくるとかどんな大音量だ。騒音同z……、……。

 

この日は土曜、時間は確か10時くらい。
土曜日の10時は、当時休日は遅寝遅起き常習犯だった私が「せめて10時には起きよう」と定めてアラームをセットしている時間だ。

 

 

犯人私じゃん

 

 

どこからどころじゃない、私が座ってる机の横に掛かってる、私のスクールバッグから流れてる「Keep Tryin'」だ。

完全にケータイの電源を切り忘れたのである。

私はサイレントマナー派だが、サイレントマナーはアラームだけはしっかり鳴らしてくれる。

 

どちくしょう

 

この大会は学校ごとのチーム戦。
いくらうちの高校が最下位争いレベルの実力とはいえ、「これだから○○高校は…」なんて県内で言われるのは嫌だ。
しかしこのアラーム、私が止めるまで止まらないスヌーズ仕様。
せめてメールだったなら着信音5秒で済んだのに。休みの日は10時までなんてご丁寧にアラームをセットしていた己を呪いたい気持ちでいっぱいだった。

もはや問題を解くどころじゃない。
かなり頭を使う問題が並ぶ中、自分の真横から流れてくる宇多田ヒカルの美声に、文字通り手には汗を握り、この状況をどうやって打破するかと思考回路はショート寸前である。

いや、しかし、バッグからケータイを出して止めなければ、宇多田ヒカル(出演:声のみ)は半永久的に歌い続ける。
バッグなんか漁ろうものなら、監視官の先生に「カンニングだ!」と言われるかもしれない。怖い。

それでも止めなければ。今は流暢に宇多田ヒカルを聴いてる時間ではないのだ。自分が優勝できる可能性などミトコンドリアほどもないので、最悪摘み出されてもいい。どうせ同チームの4人も「遠足みたいだね〜」と言ってたレベルなので誰も優勝する気も無い。

そもそも、この教室には、私以外にも30人ほどの高校生たちがいる。鳴らしてる本人でこれなんだから、他の生徒たちには迷惑この上ない。
こんな静寂っぷりなら廊下を超えて隣の教室にまで聴こえている可能性はある。

 

最高に嫌な脂汗が噴き出すのを感じた。

 

「Keep Tryin'」が2番に突入しようとした時、私は目をかっ開いてペンを置いた。
高校生活約3年間で一度もやったことがない静かさと速さで、バッグの内ポケットで宇多田ヒカルを歌うケータイを探し当ててひっ摑む。
当時はガラケーの折りたたみ式のため、必要最低限の幅を開き、スヌーズを止めた。ついでに電源も切った。

たった2分にも満たないはずが、ネバーエンディングストーリーにでも迷い込んだ気分だ。
教室を視線だけで見回すと、たまたま監視官は廊下に出ていたようで、私は怒られも摘み出されもしなかった。
しばらく汗は止まらなかったし、結局問題を解くどころではなく、結果はやはり不振に終わった。

 

という、私の高校生活で忘れたいメモリーTOP5に君臨する思い出が走馬灯のように駆け巡った。ナイトメア再来である。
今はもう休日用のアラームなどセットしていないが、鳴らないという自信はない。

恐ろしい

今から推しの素晴らしい演技が見られるのに、またしても思考回路はショート寸前になってしまうのだろうか。
万が一リアルガチで鳴ったら、またバッグから出して消さなければならない。


(アラームが鳴ってしまったら、一年間舞台禁しよう。)


ただひたすらに願った。
アラームセットなんかしてませんように。

 

そう祈ること2時間

 

鳴らなかった。

 

カテコが終わった時、安堵感が駆け巡った。
電源はやっぱり切れてなかった。

 

 

上演中はスマホを見ない時間です

私は電源を切らなかったことで超焦った過去がある。
その過去があってもなお、うっかり切り忘れてしまった日もある。

やってしまった以上、自分を棚上げする気はありませんし、忘れたい思い出ではあるけど忘れずに教訓としてます(それでもやってしまったのは本当に猛省するしかない)


この話で言いたいのは、「切り忘れちゃったけど鳴らなかったし結果オーライ!」ではない。

「アナウンスがされてるんだから電源は確実に切れ」である。

部活の大会だって、電源切ってかばんにしまいなさいって言われてた。
しかし私はそれを怠った。怠ってアラームを鳴らしてしまった。

 

私は先述の通り、電源を切っていないのではと思った瞬間から、めちゃめちゃ不安になるタイプです。
そう思った場合の大抵はちゃんと電源も切ってるんですが、自信がなくなった時はヤバイという気持ちが凄まじい。


なので、暗い客席の中、堂々とスマホの画面つけてる人の気持ちが理解できません。
電源オフにしてるしない以前にめっちゃ見てるやん。

なんで?

なんでツイッターだかメールだかLINEの画面開いてるの?最初からオフにする気無かったの?


私が鳴らしたのは部活の大会中です。でも舞台ならば、電波の影響で動作しなくなる機材もあるでしょう。
だから本当はマナーモードどころか、電源オフにするんです。するものなんです。
「音鳴らないオッケー」じゃない。

 

舞台の上演中にスマホの画面を見ている人たちへ

電源の切り方が分からないなら、せめて調べてください。

わざわざチケットを取った公演を見るよりも大事な連絡でもしてるのか、つまんないから画面見てるのか、私にはわかりません。

舞台関係者は何度も何度も口を酸っぱくして耳タコできるくらい言っていますが、暗い場内では小さな明かりも本当に目立ちます。
段差があって少し高い位置にある後方の席からも、ツイッターやLINEのトーク画面開いてるのだって見えます。

金払って観に来てるから何してもいいというのは間違いです。
他のお客だってみんな金払って、楽しみにして来てるんです。

舞台を楽しむために舞台上に視線を向けるその中に、客席の中で光るスマホというのは


ほんっとうに


ほんっとうに!!!


鬱陶しいのです!!気が散るんです!!


音など鳴ろうものなら役者が悲しみます。公演に向けて頑張ってきた気持ちを踏み躙る行為です。


アナウンス聞いてる聞いてないじゃなくて


舞台を観る時は電源を切るんです!!!

 

関係者席に座ってる方もですよ!!!

 

「テレビを見る時は部屋を明るくして離れて見てね」よりも大事なことです。

自宅のテレビや動画で視力が落ちようが気持ち悪くなろうが自己責任ですが、他の観客や舞台上の役者まで気が散るのは多大な迷惑に過ぎません。


上演中に何度もスマホチェックしなきゃいけないような大事な連絡待ってるなら、お芝居など観てる場合じゃないのでは!?
来たはいいけどつまんないとか思ったなら、周りに迷惑かからないように瞑想でもしててください!!!

バックライトつく腕時計も目立ちますからね!!!

 

 以上!